区民の4年間にわたる「平和の森公園を守る」運動が実り、新区長の下でつくられた「見直し案」が区議会で否決されてしまいました。
「緑とひろばの平和の森公園を守る会」は、「区民参加」の区政を掲げる酒井区長の一層の努力を求め、同じ思いの区民の連名で区長へ「申し入れ」をしました。
署名は呼びかけからわずか約2週間で、新井・沼袋・野方地域を中心に区内全域から、147人の方に賛同いただきました。
区長へは、署名入りの要望書をお届けしています。
2020年2月14日区長宛申し入れ書

2020年2月14日
中野区長 酒井 直人様
緑とひろばの平和の森公園を守る会
代表世話人:杉 英夫

―署名賛同者―
新井 46人  沼袋 24人  野方 18人  丸山 1人  若宮 3人
中野 6人  上高田 2人  江原町 3人  松ヶ丘10人
江古田 7人 大和町 5人  東中野 1人  中央 7人  弥生町 3人
本町 2人  白鷺 6人  鷺宮 3人            以上147人

    申 し 入 れ 書
寒中お見舞い申し上げます。
さて、昨年は、私たちにとって、大変辛い、厳しい1年となりました。『平和の森公園の草地広場は残す』ことを柱にした『公園再整備計画見直し』という区長の選挙公約は、なぜ実現できなかったのでしょうか…
これに対する私たちの率直な意見、住民訴訟の東京高裁への上告についての報告、そして、中野区と指定管理者との協定締結に関わる要望書(公園緑地課長には提出済み)を提出致します。真摯に受け止めていただきたくお願い申し上げます。

1.公約実現できなかったことに対する私たちの率直な意見
区長選で現職区長を破って当選し、『平和の森公園の草地広場は残す、300㍍トラック・100㍍コースは作らない』を柱にした見直し案を区民参加で作成し、議案は議会で否決されたとは言え、わずか1票差、その後の区議選でこの見直し案に賛成した会派と議員が過半数を獲得、自民・公明は過半数割れ、そしてこれらを実現させた区民世論、これだけの条件が揃いながら、なぜ公約の実現ができなかったのか…と思わざるを得ませんでした。
区長は『二度の議決の重さ、新体育館完成と工期の問題、オリンピック・パラリンピックの卓球公式練習会場、施工業者の損害賠償問題等』を理由に挙げられました。しかし、いずれも想定内のことだったと思います。しかも、区長選挙の政策協定では『急いで取り組む課題』として位置づけられていたことに、意を尽くした対応をすべきだったと思います。
さらに大切なことは、もし、公約が実現していれば、区長の頑張った姿を区民は具体的に目に見えて実感し、区政の変化と区民参加による住民自治の重要さを体験できたはずだったということです。
選挙公約実現にはさまざまな議論や困難があると思います。だからこそ、情報を共有し、事態打開のために話し合い、知恵を出し合うことが必要だったのではないでしょうか。そうしたプロセスがないまま、区長の判断がなされたことは、極めて残念です。
『区民参加』を掲げる区長として、今後に生かすべき教訓としていただくよう率直に訴えます。

2.住民訴訟の東京高裁への上告について
昨年12月4日、中野区長を相手取った『住民訴訟』の判決が東京地裁で言い渡されました。『本件の訴えを棄却する。本件の訴訟費用は原告らの負担とする』というものでした。
しかし、判決内容は、形式的な法律論のみで、平和の森公園の再整備は公園としての財産的価値を下げ、整備後の維持管理費の増大と比べて草地広場に埋め戻す方が区の損害が少ないという原告の主張についての判断を避けるものとなっています。そこで、東京高裁に上告し、私たちの主張を訴え続けることと致しましたので、真摯に対応されるよう求めます。

3.中野区と指定管理者との協定締結に関わる要望書について
別紙のとおり、標記『要望書』を公園緑地課長・スポーツ振興課長に提出し、話し合いの設定を要請しています。また、指定管理者にも同文を提出し、話し合い設定の準備をしております。
既に、当初計画で工事が進行し、しかも、運営管理は指定管理者が行うとされています。私たちは区に対して、『地方自治法第244条・公の施設』の主旨をふまえ、緑と広場の防災公園として、誰でもいつでも自由に安心して憩える公園本来の機能と役割を果たせる運用内容とするよう、指定管理者との協議にあたることを求めます。さらに、300㍍トラック・100㍍コースの利用実績・年間維持費等をふまえ、草地広場に埋め戻す方が財政負担は大幅に減少するという区民・利用者の立場からの要望に応え、『草地広場の復活』という政策の変更をぜひ検討しください。
公園の日常的な運営管理は、指定管理者に委ねられるとしても、最終的な責任は区が負うものであり、区政の最高責任者である区長として、利用者の願いを集めたこの『要望書』が最大限実現されるよう、指導力を発揮されることを強く求めます。