中野区は、いつから防災の有識者になられたのでしょうか。この計画を推し進める方々は、例えば、歯が痛いのに眼医者に行きましょうと推奨されているようなものです。
災害対策基本法第一章(市町村の役割)第五条『(前略)国民の生命、身体及び財産の災害をなくするように寄与する(後略)』又、災害及び災害の防止に関する科学的研究とその成果の実現のために、予防しなければならないとしている。つまり、中野区は、防災公園としての歴史的経緯の再認識と尊重をし、法律に基づいて防災の有識者の検証を行い、法律を遵守遂行する責任と義務がある。中野区の案件は、昭和29 年からの中央官庁
との折衝や区民総意の蓄積を反故にし、300m トラックや少年専用野球場を大人の野球場へ、体育館の建設と見せ掛けの水辺と樹木の多量伐採により、防災機能は骨抜きにした上にBBQ 広場の設置という乱開発を行い、国民の生命を脅かす人道を逸脱した計画である。人のいのちという重く重要な物が天秤にかけられている。単に公園をスポーツ広場にするのか否かの次元に滞まる問題ではない。今まさに私達周辺住民である中野区民や
帰宅困難者が置かれているのは、自身や家族の生死、将来の命に直結する生命分断の危機に晒されるという人災の危険である。中野区は、まず、何よりも大切な国民の生命を守るために防災専門の有識者による検証を実施するという義務を負っている筈である。それがこの公園計画を方針転換する際の大前提である。本年春の計画の根拠が半年後には、早々に変更される。春の一丁目一番地は「2020 年東京オリンピック・パラリンピックの誘致」★ これに関して、区役所6 名の専門官の回答は、ノーコメントである。(新井在住 T.S)