中野区役所予算担当者様「平成29 年度予算で検討中の主な取り組み(案)」
平和の森公園再整備についての意見平成28 年12 月19 日
1、11 月4 日付「区役所及び体育館整備調査特別委員会資料」の中に、10 月18 日(火)『防災の有識者による検証をして下さい』と質問した記載がありません。
2、1の資料P.5-1 防災機能の中で『防災機能が向上する』としているのは何方のご判断なのでしょうか。防災の機能がどうなるかの判断は、有識者の方に任せるべきではありませんか。
3、またP5-6『東から火災旋風が公園に接近する可能性も低い』とある。しかし、都の火災危険度マップでは、公園の北・西・西南西の地域がレベル5 である。
火災旋風が公園に接近するとすれば、この方角からなのではありませんか。
4、この公園でバーベキュー広場は、有事の際「正常性バイアス」や「多数派同調バイアス」に陥る可能性が否めないと思われますが、これも有識者の見解が必要である。
5、説明会は、いつ開催されるのでしょうか。11 月17 日付区議会だよりP.2『今後、基本設計(案)策定後も説明会を予定し、十分に理解を得て進めていきたい』とある。
6、11 月17 日付区議会だよりP.4 で、平和の森公園は『オリンピック・パラリンピックの誘致等を実現したい』と記載がある。しかし、10 月の説明会資料では、オリンピック・パラリンピックについての記載がありません。
補足
① 加藤雍太郎・中島宏・木暮亘男(著)『横網町公園』東京都建設局公園緑地部監修・東京公園文庫
『(前略)東京市技師井下清によると「被服廠跡が大変という急報で駆けつけると、数時間まえの避難風景は夢で、四方から押し寄せた火焔が旋風を起こし、人や物を高く舞いあげたものもあり、地上は猛烈な火焔のルツボとなって焼きまくられ、端の方の人達は手早く命からがら脱出したのであったらしいが、大部分の人達は荷物と共に累々と黒焦げになって未だ焔を上げておった光景は、此の世のものではなく、夜の暗が来ても赤い焔をあげて燃え上がっていたのであった。」』続いて、東京100 年史今村理学博士の『大地震調査日誌』の引用が、同書籍にある。
『(前略)旋風は、(中略)須臾の間に其処ここに避難していた群集の荷物に延焼し、避難者の着衣に燃えつき、火の海となりて、此の一場の焦熱地獄を出現し、3 万8 千人の生命を奪い去ったものらしい。此の旋風の風速は毎秒7~80 メートルに達したであろう。』
② 災害対策基本法第一章(市町村の責務)第五条及び、
(施策における防災上の配慮等)第八条2 の一他に、
東京都震災対策条例施行規則(避難場所の指定基準)第二十三条の二
これらの法と規則からしても、計画については防災の有識者による見解が必要である。また、皆様はこの重大な責務を軽んじていらっしゃいませんか。
③ 4 月の説明会では『かまどベンチは作らない』としていたのに、何故、バーベキュー場所を5 ヵ所も設置するのでしょうか。
④ 食事も食べられなくなる大災害では、其処で直火調理が始まる。大勢の方々が避難する場所でも同様でしょう。有事でもし、バーベキューの火が何らかの原因で広まるような事態になると、多くの樹木を失い、過密地区が隣接しているこの公園は、避難場所としては致命的な結果になるのではありませんか。公園に入り込む火も、中から発生する火も共に防がなければならない状況下であったとしても、非常にお腹を空かせた集団の行動を止めることは不可能ではないでしょうか。S.T