no平和の森公園再整備計画は上位計画での位置づけとして「中野区のみどりの基本計画」に沿った計画であることが明記されています。
では、「中野区のみどりの基本計画」では何が決められているのか? 下記です。
中野区の緑の基本計画  35ページ
■公園整備計画の策定
リニューアル整備にあたっては既存の公園や計画公園の分布状況を踏まえ、二酸化炭素の吸収源となる樹木の植栽、設備の長寿命化、遊具の改善、健康器具の導入、珍しい樹木や野鳥などの餌となる実のなる樹木の植樹などについて取り組みます。また、個性のある公園として整備を行うために、各公園の課題や必要な機能の調査、利用者のアンケートなどを踏まえて、公園整備計画を策定します。

気が付くことは、公園整備をおこなうためには、まず各公園の課題や必要な機能の調査、利用者のアンケートなどをおこない、その結果を踏まえて後、公園整備計画を策定すると手順を明記していることです。では、アンケートの対象者はだれか? この公園は地区公園です。「主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とする公園で、面積4haを標準として配置する」のが地区公園です。公園を利用される皆さん、どなたか中野区のアンケート調査を受けた方いらっしゃいますか? 

中野区は、2016年2月29日の区民説明会で「公園整備に当たってのアンケートはとっていない。利用者の意見等は説明会で聞くこととしている」とし、アンケート実施はしないと言明しました。しかたがないので、中野区がやらないならとアンケート調査を平和の森公園で実施しました。14日間で1605件の回答が寄せられました。下記の調査結果は中野区と中野区議会の全会派に届けられました。
1. 草地広場に陸上トラックを作ることについて 
 今の草地広場をそのまま残す 91% 陸上トラック100Mコース賛成 2% わからない7%
2. 少年スポーツ広場の拡張について
 今のスポーツ広場を維持  85% 大人も野球が出来る多目的広場化 5% わからない10%
3. 未開園部分の利用方法について
 樹木に囲まれた緑地帯とする 76% 新体育館を建設する 14% わからない  10%

皆さん。上位計画で決められている利用者アンケート調査もせず、説明会で示された公園利用者の意見、パブリックコメントに示された区民の意思を無視して進める中野区の態度はおかしいのではありませんか? 
新体育館は全区的に利用されるものです。それを「地区公園」内に設置することがおかしいのです。中野区の緑の樹木、公園、体育館などは中野区北部に集中しています。哲学堂公園、江古田の森公園、鷺宮体育館とプール、上高田野球場・テニスコート、妙正寺川運動広場などは全部北部です。 現在の中野体育館がなくなったら中部、南部には何があるのですか? 
(沼袋  K.H)